終了した公開講演会

第34回

日時 2016年 7月27日(水)午後2時40分から午後4時10分
講師 伊勢田 哲治先生
京都大学大学院文学研究科准教授
演題 「フォード・ピント事件をどう教えるべきか
―叙述の正確さと教材としての有用性の狭間で―」
概要
講師紹介 著書:『疑似科学と科学の哲学』2002年、『誇り高い技術者になろう―工学倫理ノススメ』
(共編著)2004年、『認識論を社会化する』2004年、『動物からの倫理学入門』2008年
(以上、名古屋大学出版会より)、その他多数。
場所 23号館2階2321教室

第33回

日時 2016年 6月17日(金)午後1時00分から午後2時30分
講師 山口 栄一先生
京都大学大学院総合生存学館(思修館)教授
演題 「東電原発事故の本質―JR福知山線事故との類似性― 」
概要 2011年3月に東電が起こした福島第一原発事故を詳細に調べ、2〜3号機はどのように
「制御不能」になったのかを分析する。この分析を通じて、経営者が海水注入を意図的
に遅らせために放射能汚染が拡大したことを証明する。さらに、2005年4月25日にJR西日本
が起こした福知山線転覆事故と、この原発事故との類似性を比較する。独占・寡占企業
である限り、イノベーションのコンピタンスを持ちえないということを議論する。
講師紹介 著書:『JR福知山線事故の本質―企業の社会的責任を科学から捉える』NTT出版2007年、
『イノベーション政策の科学: SBIRの評価と未来産業の創造』東京大学出版会2015年
場所 52号館2階5221教室

第32回

日時 2016年 5月25日(水)午後2時40分から午後4時10分
講師 今中 哲二先生
京都大学原子炉実験所研究員
演題 「原発事故から5年、放射能汚染と向き合う時代を考える」
概要 原発事故から5年が経ったが、原発周辺の汚染地域からは約10万の人々が避難生活を
余儀なくされている。講演では、安全神話をかかげた原子力開発がそもそもウサン
くさかったこと、福島原発事故は容易に避けることのできた人災であったことを指摘し、
放射能汚染に向き合うために必要な基礎知識を説明する。
講師紹介 著書:『低線量放射線被曝――チェルノブイリから福島へ』岩波書店2012年、
『放射能汚染と災厄 -終わりなきチェルノブイリ原発事故の記録』明石書店2013年、他
場所 23号館2階2321教室


第31回

日時 2015年 7月1日(水)午後2時40分から午後4時10分
講師 松久 寛先生
縮小社会研究会代表、京都大学名誉教授
演題 「縮小社会への道」
概要 世界は経済成長を善としている。しかし、資源と環境の制約も下で、それは真であろうか。
成長の持続は弱肉強食から破滅に至る。可採化石燃料は100年分といわれているが、たとえ
2%の成長でも、それは54年で枯渇する。しかし、毎年1%ずつ縮小すると残存量は永遠に
100年分になり、それ以上に縮小すると残存年数は増加する。子孫が生き延びるためには、
縮小しかない。それによって、質的に豊かな社会を創出することができる。
講師紹介 【著書】:編著『縮小社会への道』日刊工業新聞社2012年、
監修『衰退する現代社会の危機-縮小社会への現実的な方策を探る』日刊工業新聞社2014年他
場所 2号館3階0232教室(旧WY教室)

第30回

日時 2015年 6月17日(水)午後2時40分から午後4時10分
講師 長谷川 欽一先生
PEK長谷川技術士事務所代表
演題 「情報社会におけるプライバシーと倫理」
概要 コンピュータとネットワークというテクノロジーの登場により、わたしたちの生活は「情報」
なるものと密接に関わりを持ち始めている。そして、そこに生じる問題は、コンピュータと
ネットワークの「使い方」を越えて、そうしたテクノロジーとともに生きる私たちの「生き方」
や「社会のあり方」にまで及んでくる。現代に生きる私たちは、そのような問題について
考察し、理解を深めるとともに、自分たちの「生き方」や「社会のあり方」のあるべき姿を
模索していく必要がある。「情報」をキーワードとしてそうした考察、理解、模索を行なう。
講師紹介 技術士(経営工学部門)、消費生活アドバイザー、防災マイスター、
日本技術士会中部本部役員、ETの会幹事、日本経営工学会常任幹事
場所 23号館2階2321教室

第29回

日時 2014年 7月2日(水)午後2時40分から午後4時10分
講師 小出 裕章 先生
京都大学原子炉実験所助教
京都大学大学院工学研究科都市環境工学専攻助教
演題 「福島第一原子力発電所事故の惨状と技術者の責任」
概要 原子力発電所は決して大事故を起こさない」と宣伝されてきた。しかし、残念ながら
福島第一原子力発電所で破局的な事故が起きた。どこにどのような責任があり、一人
ひとりの人間、特に技術者が原子力に対してどのように向き合うべきか論じる。
講師紹介 著書
『隠される原子力・核の真実 原子力の専門家が原発に反対するわけ』(2010年12月、創史社)
『放射能汚染の現実を超えて』(2011年5月、河出書房新社)
『原発のウソ』(2011年6月、扶桑社新書)
『知りたくないけれど、知っておかねばならない原発の真実』(2011年9月、幻冬舎)
『騙されたあなたにも責任がある』(2012年4月、幻冬舎)
『福島原発事故 原発をこれからどうすべきか』(2012年4月、河合文化教育研究所)
『この国は原発事故から何を学んだのか』(2012年9月、幻冬舎ルネッサンス新書) ほか
場所 23号館1階2311教室

第28回

日時 2014年 6月4日(水)午後2時40分から午後4時10分
講師 石川 君雄 先生
国際経営技術研究所代表
演題 「複層設備群における安全とその課題」
概要 当中部地域はトヨタ自動車をはじめとする自動車産業が集積し全国レベルから
みても産業競争力としては強固な基盤を持つ。一方それらの工場では従来の単体
設備ではなく複数の設備が連結され、あたかも一つの有機体のような挙動を行う。
また平面的な領域だけでなく天井部、また地下部にも設備群が配置され複層的な
態様を示している。これらの設備は化学プラントとは異なる危険源を内包する。
設備群の生まれから操業・解体までの安全に対する課題を技術者の視点から検討する。
講師紹介 ・日本技術士会中部本部幹事(事業委員長)、ETの会幹事、労働安全コンサルタント(厚労省)
・東海学園大学大学院経営学研究科 客員教授 博士(工学)
・主な著書:安全は競争力、設備改善の本、作業改善の本、段取り改善の本、5なぜの本、
                   (いずれも日刊工業新聞社刊、共著・編著)
・主な公的活動:愛知県グッドジョブアドバイザー、名古屋市審査委員、他
場所 2号館3階0232教室(旧WY教室)

第27回

日時 2014年 4月23日(水)午後2時40分から午後4時10分
講師 前野 隆司 先生
慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科委員長
演題 「ロボット工学・認知科学・幸福学と倫理」
概要 講演者はこれまで、人とロボットの身体と心の研究や、幸福学、イノベーション
教育等についての研究・教育を行ってきた。同時に技術者倫理教育も行ってきた。
本講演ではこれらについて概説する。
講師紹介 著書
『脳はなぜ「心」を作ったのか―「私」の謎を解く受動意識仮説』(筑摩書房、2004)
『錯覚する脳―「おいしい」も「痛い」も幻想だった』(筑摩書房、2007)
『脳の中の「私」はなぜ見つからないのか―ロボティクス研究者が見た脳と心の思想史』
                             (技術評論社、2007)
『記憶―脳は「忘れる」ほど幸福になれる!』(ビジネス社、2009)
『思考脳力のつくり方―仕事と人生を革新する四つの思考法』(角川書店、2010) ほか
場所 2号館3階0232教室(旧WY教室)

第26回

日時 2013年 7月17日(水)午後2時40分から午後4時10分
講師 中地 重晴 先生
熊本学園大学教授
演題 「産廃不法投棄の原状回復の課題と排出者責任
−豊島産廃不法投棄事件を中心に」
概要 日本最大級の香川県豊島産廃不法投棄事件は、2000年の公害調停成立から
13年を経過しても無害化処理は継続中で、原状回復にはあと数年かかる見込み
である。全国に不法投棄、放置された廃棄物量は2千万トン弱、原状回復の課題
と排出者責任について述べる。
講師紹介 著書:『ノンアスベスト社会の到来へ−暮らしの中のキラーダストをなくすために』
   (共著)、かもがわ出版、(2004)
   『高濃度ダイオキシンに克つ−「橋本市産廃問題」解決のプロセス』
   (共著)、ぎょうせい、(2004)
   『市民のための環境監視』(編著)、アットワークス、(2008)
   『津波の後の第一講』(共著)、岩波書店、(2012) ほか
場所 2号館3階0232教室(旧WY教室)

第25回

日時 2013年 6月19日(水)午後2時40分から午後4時10分
講師 山口 正隆 先生
(社)日本技術士会中部本部ETの会幹事
演題 「技術者が拓く、多角的視点の技術と技術(者)倫理
−水土技術のコンサルタント技術者からの観点」
概要 「プロはアマチュアよりも能力的に優れている」というイメージは、プロの中に
「科学技術立国日本は、大震災と原発事故をきっかけに、「科学安全面の再認識」
が問われ、技術者は、多角的視点からの取組みが重要な課題である。長年、水土
技術のコンサルタント技術者として携わった観点から、技術(者)倫理を踏まえ、
果たすべき役割を検討する。
場所 2号館3階0232教室(旧WY教室)

第24回

日時 2013年 5月29日(水)午後2時40分から午後4時10分
講師 吉岡 斉 先生
九州大学副学長
演題 「脱原発プロセスにおける技術者の役割」
概要 原子力発電は、異次元の破壊力を有するだけでなく、他の諸特性をみても発電
手段として劣っている。それゆえドイツ方式の脱原発が妥当であり、それは
さほど困難ではない。その脱原発プロセスにおいて、技術者が果たしうる役割
は大きい。とくに福島第一原発の廃止措置に関しては、技術者の英知なしには
実現できない。脱原発工学の今後の発展が期待される。
講師紹介 九州大学比較社会文化研究院教授・九州大学副学長。
東京電力福島原子力発電所における事故調査・検証委員会委員。
1995年毎日出版文化賞、2000年エネルギーフォーラム賞特別賞受賞。
著書:『新版 原子力の社会史―その日本的展開』朝日新聞出版 2011
   『脱原子力国家への道 (叢書 震災と社会)』岩波書店2012年、ほか
共編著著:『戦後科学技術の社会史』(中山茂共編著)朝日選書 1994、
   『通史 日本の科学技術』 全5巻 中山茂、後藤邦夫共編 学陽書房 1995−99、
   『新通史 日本の科学技術 世紀転換期の社会史/1995年~2011年 』全4巻ほか
場所 2号館3階0232教室(旧WY教室)

2012年度第1回研究会

日時 2012年 9月1日(土) 午後1時30分から午後5時
テーマ 「技術者倫理教科書の新たな挑戦を読み解く」
合評会 大石 敏広 著『技術者倫理の現在』
比屋根 均 著『技術の知と倫理』
コメンテーター 伊勢田 哲治(京都大学)
斉藤 了文(関西大学)
杉原 桂太(南山大学)
水野 朝夫(日本技術士会中部本部ETの会)
趣旨 二冊の著書は既存の技術者倫理教科書に満足していないという意味では共通しつつも、
ある意味たいへん対照的なバックグラウンドをもつ著者が、対照的な主張をされています。
お二人の著者をお招きして、既存の技術者倫理教科書にかかわった方々を交え、
暑い名古屋でいっそう白熱した議論をいたしましょう。
ご興味のある方はぜひご参加ください。
場所 1号館1階0112 (旧 K1) 教室 ←変更になりました

第23回

日時 2012年 7月11日(水)午後2時40分から午後4時10分
講師 後藤 政志先生
演題 「原発設計技術者が語る原発事故と安全性」
講師紹介 1949年東京生まれ。静岡県富士宮市で育つ。1973年 広島大学工学部船舶
工学科卒。三井海洋開発(株)で海洋構造物(石油掘削リグ)設計に携わる。
1989年(株)東芝入社、原子力プラント設計に従事する。2002年までに東京
電力柏崎刈羽原子力発電所の3号機、6号機、中部電力浜岡原子力発電所の
3号機、4号機、東北電力女川原子力発電所の3号機の設計に携わる。2009年
東芝退社。現在、芝浦工業大学、早稲田大学-東京都市大学大学院共同
原子力専攻、國學院大学非常勤講師。博士(工学)。現代技術史研究会会員。
設計工学、構造設計、産業技術論。元船舶・海洋構造物設計技師。
福島原発事故後、参議院行政監視委員会に参考人として招かれ意見を
述べる。「ストレステスト」意見聴取会委員。著書:『原発をつくった
から言えること』(クレヨンハウスブックレット)、『原発を終わらせる』
(共著、岩波新書)、『徹底検証21世紀の全技術』(藤原書店)など。
場所 2号館3階0232教室(旧WY教室)

第22回

日時 2012年 6月20日(水)午後2時40分から午後4時10分
講師 比屋根 均先生
(社)日本技術士会中部本部ETの会幹事、ラーテン技術士事務所
著書『技術の知と倫理』理工図書(2012年)他
演題 「技術者や専門家に求められる能力とは」
概要 「プロはアマチュアよりも能力的に優れている」というイメージは、プロの中に
「素人はプロの仕事に口出しするな」という意識を生みがちである。でも、優れ
た技術者は顧客の考えを取り入れてちょうどいい解決策を考え出し顧客の信頼を
得るが、顧客の話を聞かずにうまくない仕事をして評判を落とす専門家も多い。
しかし、素人が浅薄な考えから誤り易いのに対して、玄人は深く考えることで
それを逃れられる面もあるから、このイメージもあながち間違ってないかもし
れない。プロと素人との違いは何なのか?今回は、そこからプロ、特に技術者
に求められる能力について考えてみたい。
場所 2号館3階0232教室(旧WY教室)

第21回

日時 2012年 6月6日(水) 午後2時40分から午後4時10分
講師 犬丸 晋先生
(社)日本技術士会中部支部幹事、中部独立技術士会長
演題 「企業OBの技術者倫理的回顧」
概要 多くの技術者は企業等の組織に属し、広い意味での製品の製造に携わっている。
大学等の高等教育を受けた技術者は、最初は先輩から教わりながら、だんだんと
独り立ちとなり、後輩を指導するようになる。しだいに、業務範囲と責任が重く
なる。すなわち、技術者倫理を問われることも多くなる。講師は、約40年、
軽金属圧延企業で、生産技術開発に携わってき経験から、どのようなときに
技術者倫理を問われるか解説する。
場所 2号館3階0232教室(旧WY教室)

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